昨日、今回のフェスティバル、ESTIVAL MUSIVALで踊る場所、エヴィラール教会でリハーサルをしました。
この様な趣きある教会で踊れること、とても光栄に思います。そしてこの教会は舞台の場としても、大きさ、ロケーション、音響が素晴らしい場所でした。今回この作品は客席を円形に組む事にしました。
この「いきのゆきさき」という作品は、本来はこの様な円形劇場が相応しい作品で、香港でも円形舞台でした。
この作品のテーマをひと言でいうのは難しいですが、ひとつには遍在する眼差しという言葉で表せるでしょうか。個別の男女の動態、愛のメタモルフォーゼが、遍在する眼差しへと抜けて、又帰ってくる呼吸の様なものとして現れます。
ところで、舞踏でデュオ作品というのは、かなり少ないと思います。
それは、一つの身体そのものに男性性女性性、子供、老人、動物、植物などの森羅万象を見いだすのが、舞踏のひとつの大きな課題で、男女が踊る場合、その属性同士の関係に縛られるのを嫌う傾向があったように思います
勿論、舞踏に於いて男女が共に踊ることはありましたが、それはそれぞれのダンサー個人同士が踊っているという形態が殆どだったと思います。男女という属性を明示しながらも、共に空間が結びほどけながら、その属性を超えていく様な作品は、私の知る限りなかったのではないかと思います。
そういう意味でも、この作品は私にとっての大きな挑戦だと思っています。
30分ほどの作品でしたが、今回45分の作品にすることができました。すでに10回弱踊っていますが、やる度により豊かに深くなってきている様な実感があります。
それは日々の稽古で追求しているものが、そのまま作品になっているからだと思います。稽古と作品が育み合いながら一つになろうとしているからのように思います。
この様な機会に恵まれ、本当に感謝しています。
明後日の舞台が、ここであり、又彼岸でもあるような場になりますように!
由良部正美
2026.8.23



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